LinuCレベル3 300試験の例題と解説
395.2Samba4のAD互換ドメインコントローラ
LinuCレベル3 300試験の出題範囲から「395.2 Samba4のAD互換ドメインコントローラ」についての例題を解いてみます。
このテーマは、AD互換ドメインコントローラとなるSamba4に関する内容が含まれます。企業ネットワークにおける認証など重要な機能を担うものですので、しっかりと理解しておきましょう。
例題
Samba4のAD互換ドメインコントローラを構成するサービスとして正しくないものはどれか。一つ選択せよ。
- DNS
- Kerberos
- NTP
- LDAP
- NFS
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
正解は、「5. NFS」です。
Samba4は、AD互換ドメインコントローラとして機能することが出来、以下のサービスなどの集合体として動作します。
DNS:ドメインコントローラの検索やドメイン内のコンピュータの名前解決などを提供
Kerberos:シングルサインオン機能を提供
NTP:ドメインコントローラとドメインメンバの時刻同期に使用
LDAP:組織などの構成情報を保持するためのディレクトリサービスを提供
Samba:ファイル共有などを提供
その為、TCP/UDP53(DNS)・UDP123(NTP)・TCP/UDP88(Kerberos)・TCP/UDP389(LDAP)、UDP137/138・TCP139/445(Samba)など利用されるポートも多いため、ファイアウォールなどでしっかりとしたセキュリティ設定を行う必要もあります。
例題作成者
鯨井 貴博 (LinuCエヴァンジェリスト/登録インストラクター、LPI-Japanアカデミック認定校 ゼウスITトレーニングセンター)