LinuCレベル2 201試験の例題と解説
2.01.3Linuxカーネルの構成要素
LinuCレベル2 201試験の出題範囲から「2.01.3 Linuxカーネルの構成要素」についての例題を解いてみます。
このテーマは、稼働するシステムの核となるLinuxカーネルに関するに内容が含まれます。サーバやネットワーク/セキュリティ製品などで多く採用されており、設定・トラブルシュートなどの際には必要な知識となりますので、しっかりと理解しておきましょう。
例題
以下のうち、Linuxカーネルとして適切でないものはどれですか?
- Longtermは長期的なサポートを提供する。
- Mainlineは最新の機能がいち早く導入される。
- StableはMainlineよりも常にパフォーマンスが高い。
- Mainlineは新しいハードウェアへの対応が含まれることが多い。
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
正解は、「3. StableはMainlineよりも常にパフォーマンスが高い。」です。
Linuxカーネル情報は、"https://www.kernel.org/"で公開されており、Mainline(開発版)は新しいハードウェアへの対応や新機能が含まれる、Stable(安定版)バグフィックスなどが行われるのが特徴です。
また、UbuntuやAlmaLinuxなど様々なLinuxディストリビューションでは、Longtermと呼ばれる長期サポートが行われるカーネルが採用されています。
Linuxカーネルの開発状況については以下で確認することが出来、日々世界中から更新コードなどへの貢献が行われています。
https://lore.kernel.org/
なお、安定版のLinuxカーネルであるからといって、必ずしもパフォーマンスが高くなるとは限りません。
例題作成者
鯨井 貴博 (LinuCエヴァンジェリスト/登録インストラクター、LPI-Japanアカデミック認定校 ゼウスITトレーニングセンター)