LinuCレベル1 101試験の例題と解説
主題1.03GNUとUnixのコマンド
1.03.1コマンドラインの操作
LinuCレベル1 101試験の出題範囲から「1.03.1 コマンドラインの操作」についての例題を解いてみます。
例題
cron の設定ファイルの書式を確認したい管理者が、man crontab を実行したところ、コマンドの使い方が説明されている crontab(1) が表示されました。
cron の設定ファイル形式が記載されている crontab(5) を参照するために実行するべき適切なコマンドはどれでしょうか。
- man crontab(5)
- man -5 crontab
- man 5 crontab
- SECTION=5 man crontab
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
正解は、「3. man 5 crontab」です。
crontab は以下のように複数のセクションにまたがってマニュアルが提供されています。
- crontab(1) … crontab コマンドの説明
- crontab(5) … cron の設定ファイル形式の説明
設定ファイルの書式を調べたい場合は、セクション5を指定して参照する必要があります。
man 5 crontab各選択肢の解説は以下のとおりです。
1. man crontab(5)
誤りです。
括弧付きでセクションを示す記法は man コマンドでは使用できません。
2. man -5 crontab
誤りです。
man に -5 というオプションは存在しません。
3. man 5 crontab
正しいです。
セクション番号を先に書くことで、該当セクションの crontab のマニュアルを参照できます。
4. man -s5 crontab
誤りです。
-s オプションはセクション検索順を指定するためのものですが、この形式では正しくセクション5の crontab を開く手段として適切ではありません。
セクションについて補足します。
manのセクションとは、マニュアルを内容の種類ごとに分類した仕組みで、同じ名前のコマンドやファイルでも、用途によって別セクションに分けて整理されています。ユーザが必要な情報に正しく到達するための重要な指標であり、Linuxでは広く共通の規則として扱われています。
代表的なセクションは次のとおりです。
- ユーザコマンド
- システムコール
- ライブラリ関数
- デバイスファイルや特殊ファイル
- ファイル形式や設定ファイルのフォーマット
- ゲーム関連
- 仕様や規格
- システム管理用コマンド
例題作成者
株式会社デージーネット 経営企画室 小泉麦