LinuCレベル3 3PS試験の例題と解説
主題3PS.01仮想化基盤の構築
1.5仮想化プラットフォームの利用
LinuCレベル3 プラットフォームスペシャリスト試験の出題範囲から「1.5 仮想化プラットフォームの利用」についての例題を解いてみます。
LinuCレベル3 プラットフォームスペシャリスト 3PS試験 出題範囲
例題
Proxmox VE において、VMID 200 に割り当てられている、仮想マシンのCPU・メモリ・ディスク構成などの設定内容をCLI操作で確認したい。
適切なものをすべて選んでください。
- qm status 200
- qm config 200
- cat /etc/pve/qemu-server/200.conf
- pvesm status
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
正解は、「2, 3」です。
Proxmox VE は、オープンソースソフトウェアの仮想化プラットフォームです。DebianベースのLinuxディストリビューションに、KVM(Kernel-based Virtual Machine:カーネルベースの仮想マシン)とLXC(Linux Containers:コンテナ型仮想化技術)の2つの仮想化技術が統合されており、仮想マシンとコンテナを単一のWebインタフェースで管理ができます。
また、仮想マシンのHAやライブマイグレーションといった、複数台でのクラスタリング機能も備えています。Proxmox VE Server Solutions GmbHから提供されており、ライセンスはAGPL 3.0で公開されております。
各選択肢の解説は次の通りです。
1. qm status 200
誤りです。
qm status コマンドはVMの実行状態を表示するコマンドとなります。
以下のような実行結果となります。(VMが起動している例)
status: runningCPUやメモリといった情報は確認ができないため、不正解となります。
2. qm config 200
正しいです。
qm config コマンドはVMの構成を表示するコマンドとなります。
以下のような実行結果となります。
boot: order=scsi0;ide2;net0
cores: 1
cpu: host
ide2: local:iso/AlmaLinux-10.0-x86_64-boot.iso,media=cdrom,size=835206K
memory: 4096
meta: creation-qemu=9.2.0,ctime=1760085289
name: server-name
net0: virtio=XX:XX:XX:XX:XX:XX,bridge=vmbr0
numa: 0
onboot: 1
ostype: l26
scsi0: local-lvm:vm-100-disk-0,iothread=1,size=16G
scsihw: virtio-scsi-single
smbios1: uuid=XXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXX
sockets: 1
vmgenid: XXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXX3. cat /etc/pve/qemu-server/200.conf
正しいです。
/etc/pve/qemu-server/\.conf は、VMの構成情報が格納されたファイルとなります。
以下のような情報が書かれています。
boot: order=scsi0;ide2;net0
cores: 1
cpu: host
ide2: local:iso/AlmaLinux-10.0-x86_64-boot.iso,media=cdrom,size=835206K
memory: 4096
meta: creation-qemu=9.2.0,ctime=1760085289
name: server-name
net0: virtio=XX:XX:XX:XX:XX:XX,bridge=vmbr0
numa: 0
onboot: 1
ostype: l26
scsi0: local-lvm:vm-100-disk-0,iothread=1,size=16G
scsihw: virtio-scsi-single
smbios1: uuid=XXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXX
sockets: 1
vmgenid: XXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXこのように、実体ファイルを直接参照する方法でも参照ができますが、通常は選択肢2. のように、コマンドを使った参照が良いでしょう。
4. pvesm status
誤りです。
pvesm status コマンドは、Proxmox VE に登録されているストレージの状態を一覧表示するコマンドです。
以下のような実行結果となります。(ローカル上のディスクを利用している例)
Name Type Status Total Used Available %
local dir active 98497780 20025464 73422768 20.33%
local-lvm lvmthin active 449445888 120136885 329309002 26.73%すべてのストレージデバイス(ローカル、NFS、Ceph等)のリストを表示し、状態や容量を確認することができます。今回確認したい情報とは異なるため不正解です。
Proxmox VEは、OSSの仮想化プラットフォームとして近年注目されており、仮想環境を運用するための便利な機能が数多く備わっています。Proxmox VEの特徴をよく理解し、より効率的に仮想環境の運用管理が行えるようにしましょう。
例題作成者
株式会社デージーネット 経営企画室 今村 凌太