LinuCレベル3 300試験の例題と解説
393.2 Linuxファイルシステムと共有/サービスのパーミッション
■トピックの概要
このトピックの内容は以下の通りです。
<393.2 Linuxファイルシステムと共有/サービスのパーミッション>
重要度 3
<説明>
混在環境においてLinuxファイルシステムのファイル許可について理解すること。
<主要な知識範囲>
・ファイル / ディレクトリ許可の制御に関する知識
・SambaがLinuxファイルシステムのパーミッションおよび ACLを操作する方法について理解する
・Samba VFSを使用してWindows ACLを保存する
<重要なファイル、用語、ユーティリティ>
・smb.conf
・chmod、 chown
・create mask、 directory mask、 force create mode、 force directory mode
・smbcacls
・getfacl、 setfacl
・vfs_acl_xattr、 vfs_acl_tdb および vfs objects
■例題
Sambaのパーミッションについての解説で間違っているものを選びなさい。
1. SambaはLinux側のパーミッションを利用してアクセス制御を行う
2. デフォルトパーミッションはcreate maskやdirectory maskで設定される
3. force create modeやforce directory modeを設定するとパーミッションを変更できない
4. ACLによるアクセス制御はext3ファイルシステムのみサポートしている
※この例題は実際のLinuC試験とは異なります。
解答と解説
答えは4. ACLによるアクセス制御はext3ファイルシステムのみサポートしている です。
Samba側の設定としては、create maskやdirectory maskでデフォルトパーミッションを設定する必要があります。maskとなっていますが、シェル環境でのumaskなどと異なり、設定したいパーミッション値をそのまま指定する点に注意が必要です。
○create maskの設定例
create mask = 0755
create maskやdirectory maskはあくまでデフォルトパーミッションを設定するだけなので、作成後のファイルやフォルダのパーミッションは変更できてしまいます。もし、利用者にパーミッションの変更を許したくない場合には、force create modeやforce directory modeでパーミッションを強制しておく必要があります。