LinuCレベル2 Version 4.5 202試験の例題と解説
207.2DNSゾーンの作成と保守
202試験の試験範囲から「207.2 DNSゾーンの作成と保守」についての例題を解いてみます。このテーマは、DNSサーバのゾーンファイルの作成方法と保守に関する内容が含まれます。また、DNSサーバ構築時に使用するツールなど実際の作業で活かせるコマンドもありますので、しっかりと内容を把握しておきましょう。
Linucレベル2 Version 4.5 202試験 出題範囲
例題
named-compilezoneの機能として、正しいものを選択せよ。
- ゾーンの正引き・逆引きをチェックする
- BINDの設定ファイルの構文をチェックする
- ゾーンファイルの構文と整合性をチェックする
- ゾーン内容を、指定フォーマットで出力する
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
正解は、「4.ゾーン内容を、指定フォーマットで出力する」となります。
コマンドの使用方法は、以下のようになります。
named-compilezone -F [出力するフォーマット] -f [ゾーンファイルのフォーマット] -o [出力するゾーンファイル名] [ゾーン名] [元となるゾーンファイル名]
例えば、バイナリーのゾーンファイルをテキストフォーマットに変換する場合、
named-compilezone -F text -f raw -o [出力するゾーンファイル名] [ゾーン名] [元となるゾーンファイル名]
その他の選択肢はそれぞれ以下のコマンドが該当し、BINDの設定段階・起動後の動作確認で使用します。
1.ゾーンの正引き・逆引きをチェックする
→dig/nslookup/host
2.BINDの設定ファイルの構文をチェックする
→named-checkconf
3.ゾーンファイルの構文と整合性をチェックする
→named-checkzone
今回紹介したnamed-compilezoneコマンドに関する詳細は、以下で確認できます。
https://linux.die.net/man/8/named-compilezone https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/ssw_aix_72/n_commands/named-checkzone.html
例題作成者
鯨井 貴博 (LinuCエヴァンジェリスト/登録インストラクター、LPI-Japanアカデミック認定校 Zeus IT Camp)