Linux豆知識 003

「UTC」と「JST」

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今週は、「UTC」と「JST」について解説します。

地球上の国には、それぞれ時差があります。ところがインターネットは世界中に張り巡らされたネットワークですし、国境を跨いだデータのやりとりも頻繁にあります。そうなると、インターネットに接続されたサーバに共通の時刻が必要になります。

実際、インターネットに接続されたサーバは、多くの場合「協定世界時(UTC:Universal Time Coordinated))」を利用します。学校の地理の授業で習ったかもしれませんが、イギリスで利用されているGMTがUTCと一致していることで有名です。厳密にはUTCとGMTは異なります。UTCは、セシウム原子が振動する時間を基準とし、GMTにおける1958年1月1日0時0分0秒からの経過時間をカウントして定めた時刻です。ただし、地球の自転は一定ではないため、この決め方ではGMTとUTCの間にズレが生じてしまいます。このため、およそ1年に1回「うるう秒」を追加してGMTとUTCのズレを調整しています。

そして、世界中の時計は、UTCを基準に決められています。日本であれば、UTCに9時間を足した「日本標準時」(JST)が用いられています。逆の言い方をすると、JSTから9時間を引けば、UTCが得られます。

JSTは、かつては兵庫県明石市を通過している「東経135度」の子午線の時刻を基準に定められていました。現在では、原子時計を基準にしてUTCを定めており、これに9時間を足したものをJSTと定めています。もっとも、東経135度の子午線で決まる時間と現在の決め方にはほとんど差がありません。

サーバを管理する際には、サーバが取り扱っている「時間」が、JSTなのかUTCなのか、はたまた別のタイムゾーンなのかを意識する必要が出てくることがあります。アメリカなど、同一国でも場所によって複数のタイムゾーンが存在する国もありますから、特に海外のサーバを取り扱う際には注意が必要となります。

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