Linux豆知識 016

ファイルシステムの種類

現在Linuxでは、「ext3」というファイルシステムが主流となっています。しかし、ファイルシステムにはそれ以外にも「ReiserFS」「XFS」「ZFS」などのファイルシステムもあります。ちなみにWindowsでは「NTFS」というファイルシステムが、CD-ROMでは「ISO9660」と呼ばれるファイルシステムが主流です。また、Linuxにおいてはext3の後継と言える「ext4」と呼ばれるファイルシステムも開発が進んでいます(kernel 2.6.19以降で利用可能)。

ところで、ext3やXFSなどのファイルシステムには、「ジャーナリング」と呼ばれるシステムが採用されています(ext3以前のext2ファイルシステムにはジャーナリングが搭載されていません)。このジャーナリングと呼ばれるシステムは、簡単に言うと、「ファイルに何らかの更新を施す際、前もってファイル更新の内容をジャーナルと呼ばれる領域にログとして記録した後に、ファイル更新処理を行う」というものです。ジャーナリングシステムの利点は、電源の供給が止まったなど、何らかの原因でファイル更新処理が止まってしまったときに発揮されます。OSが正常にシャットダウンされなかった場合、その後にOSをブートする時に、ジャーナルを参照してファイルシステムのチェックを行います。その際、ジャーナルとファイルの内容が矛盾していれば、そのファイルが正常に更新されなかったということがすぐにわかります。ジャーナルを見れば「どのファイルが更新されていない可能性があるか」がわかるため、ファイルシステム全体のチェックをする必要もなく、チェック時間も短くて済みます。

とはいえ、ジャーナリングシステムはファイルの内容を100%保証するものではありません。OSの異常終了はできるだけ避けるようにしましょう。


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