Linux豆知識 034

シェル

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今回は、「シェル」について。

「シェル」とは実体が見えにくいので、意外と理解しづらい概念かもしれません。最近のLinuxディストリビューションはほとんどがデフォルトでX Window Systemによって操作できるため、余計「シェルって何だ?」というのが見えづらくなっています。

UNIX系OSで言うシェルとは、「OSのカーネルとユーザを結びつける、コマンドラインインターフェイス」を指します。コマンドラインインターフェイスというのは、マウスを使わず、キーボードからコマンドを入力し、「文字」でやりとりするインターフェイスのことです。すなわち、シェルは、カーネルとユーザが文字で入力・出力を行うためのプログラムです。

X Window Systemが起動しているところからCtrl+Alt+F1キーを押すと、テキストベースのログイン画面が現れます。この画面でユーザ名とパスワードを入力すると、シェルが起動します。シェルが起動すると、プロンプトが表示されます。このプロンプトに続けてコマンドを入力すると、さまざまな操作を行うことができます。このとき、ユーザのコマンドをカーネルに伝え、またカーネルからの実行結果をユーザに伝えるのが、シェルです。ちなみに、シェルは、X Window Systemの「GNOMEターミナル」などを起動したときにも動作します。

Linuxを使いこなすためにはシェルの理解が欠かせません。シェルから様々なコマンドを実行することでできることも多いからです。デスクトップ環境などでさまざまなツールが用意されており、シェルを使わなくてもさまざまな作業ができるようになってはいますが、シェルを使ってコマンドを入力し、Linuxを操ることができるようになれば、さらにいろいろなことができるようになります。

また、インターネットサーバでは、セキュリティの観点からX Window Systemが利用できないようになっているケースもあります。このような場合、シェルが使いこなせないとサーバを操ることは不可能に近くなります。

シェルは思ったほど難しくありません。キーボードで全てを操るのであると割り切れば、あとは練習あるのみです。果敢にアタックしてみて下さい。

補足ですが、「シェル」にはもう一つの意味があります。ユーザがカーネルに指示を与え、またカーネルからの結果をユーザに伝えるプログラムは、コマンドラインベースでなくてもすべて「シェル」と呼ぶこともできます。
この場合、X Window Systemのアプリケーションなどもシェルとして捉えることができてしまいます。とはいえ、Linuxで「シェル」と言った場合はほとんどが「コマンドラインベースのインターフェイス」を指す、と思って構わないでしょう。

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