Linux豆知識 038

cron

今回は、「cron」について。

cronとは、「定期的にタスクを自動実行するためのツール」です。「クローン(またはクロン、クーロン)」と読みます。cronを利用すると、時間を指定して、予め決まった時間にタスクを実行してくれます。

時間の指定は、「一時間に一回」などのような単純なものだけではなく、ある曜日のある時刻にだけタスクを実行する、とか、8時~22時の間だけ一時間に一回タスクを実行するなどの処理を行うこともできます。時刻は具体的に指定することができます。使い方は少し特徴的であるものの、それほど難しくありません。

cronは、Linuxを運用する上で欠かせないツールと言えます。定期的にログを取ったりソフトウェアの管理を行ったり、システムをチェックするのに使われています。また、プロセスや他ホストが正しく動作しているかどうかを「監視」するためにも使うことができます。非常に便利で、かつ、なくてはならないツールです。

このcronですが、意外と知られていないことに、一般ユーザでも利用できます。一般ユーザで実行できるタスクであれば、ユーザごとに独自のcronを設定することができます(ただし、システムの設定によっては利用できない場合もあります)。ですから、cronとシェルスクリプトを組み合わせれば、root権限を持たないホストから、自分のホストを監視するといった使い方もできます。

cronの利用方法は、LinuC 102試験の範囲にも含まれています。必ずマスターしておきたい事項です。


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