Linux豆知識 046

DNSサーバー

今回は、「DNSサーバー」について。

DNS(Domain Name System)サーバーは、ネームサーバーとも呼ばれます。
インターネットを利用する際、DNSサーバー(ネームサーバー)は必ず指定するので、その名前を一回は耳にしたことがあるでしょう。

さて、このDNSサーバーですが、この役割は何でしょう?

インターネットでホストに接続する際、ユーザーはホストを「www.lpi.or.jp」のようなドメイン名で指定します。このドメイン名は、ユーザーにとってわかりやすい名前になっています。しかし、コンピューターは、ネットワーク上にあるホストを「202.218.212.222」のようなIPアドレスで識別します。この、ドメイン名とIPアドレスを対応づけるのがDNSサーバーの役割です。

DNSサーバーの役割は、大雑把に言って2つの役割があります。
1つは、クライアントからの問い合わせに応じて、ドメイン名からIPアドレスを調べる(あるいはその逆)という役割。これを「フルサービスリゾルバ」と呼びます。問い合わせを行うクライアントを「スタブリゾルバ」と呼びます。
もう1つは、ドメイン名とIPアドレスの対応データを管理・提供するという役割です。これを「コンテンツサーバー」と呼びます。
DNSサーバーによっては、両方の役割を兼ねているものもありますし、片方だけの役割をこなすものもあります。

DNSの仕組みは複雑ですが、一つ言えることは、DNSサーバーはほとんどの場合、1台だけではその意味をなさないということです。インターネットでは、複数台のDNSサーバーが連携して「ドメイン名とIPアドレスを関連付ける」という目的を達成します。この理由は比較的単純です。インターネットに接続されたホストは膨大な数に上りますので、1台のDNSサーバーで全てのドメイン名を管理することは不可能なのです。このため、DNSサーバーでは「分散管理」、すなわちドメイン名とIPアドレスの対応は1台のDNSサーバーあたり数個~数十個程度に留めるのです。そして、「複数台のDNSサーバーが連携して動作することによって」ドメイン名からIPアドレスを調べる、という作業を行うわけです。

DNSサーバーの仕組みは少し難しいですが、「複数のDNSサーバーが連携する」ということを頭に入れておくと理解しやすくなると思います。


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