Linux豆知識 113

logrotate

今回は、「logrotate」についてコメントを。

logrotateは、ログの肥大化を防ぐためのツールです。ログファイルは、放置しておくとどんどん大きくなっていき、/var/logディレクトリを圧迫してしまいます。これを防ぐのがツール「logrotate」です。

このツールは、その名の通りログファイルをローテーションするツールです。たとえば、logというファイルを、log.1、log.2、log.3、のように定期的にローテーションします。ある時期(たとえば一週間)が経過すると、logはlog.1に、log.1はlog.2に、log.2はlog.3に・・・のように上書きされます。最後のファイルは(設定にもよりますが)削除されます。また、logファイルは空になり、ここに新たなログが書き込まれることになります。

logrotateの設定ファイルは/etc/logrotate.confファイルで、何世代のファイルをローテーションするか?どれだけの期間が経過するとローテーションするか?などを設定します。logrotateは、デーモンとしては動作しないため、cronを利用して定期的に実行します。

このようなlogrotateですが、多くのLinuxディストリビューションで、デフォルトでインストールされます。このため、知らないうちにログがローテーションされているということも多いでしょう。古いログは知らず知らずのうちに消去されてしまっていることもあります。

便利なツールですが、存在を知らない、あるいは動作しているという事実を知らないと困ったことになることがあります。一度、注意して見てみてください。


ページトップへ