Linux豆知識 138

「CentOS」と 「Scientific Linux」

このエントリーをはてなブックマークに追加
今回は、Linuxディストリビューション紹介の第3弾、「CentOS」と「Scientific Linux」について紹介します。

CentOSの名前は、Fedoraの名前と同じくらい浸透しているのではないでしょうか。CentOSも、Red Hat Enterprise Linuxと関わりが深いディストリビューションです。しかし、その立ち位置は、Fedoraと全く異なります。

Fedoraは、Red Hat Enterprise Linuxの「開発」のための、実験的要素の強いLinuxディストリビューションでした。一方、CentOSは、Red Hat Enterprise Linuxのソースコードをベースとし、同社の商用パッケージや商標を取り除いて再構成されたLinuxディストリビューションです。このことから、「RHELクローン」とも呼ばれています。

以上のことから、CentOSは、Red Hat Enterprise Linuxがほぼそのまま(「商用」の部分が取り除かれている)ものなので、安定性で言えばFedoraよりも優れています。一方で新機能の採り入れは、Red Hat Enterprise Linuxに準じることになるため、Fedoraほど積極的ではありません。このことから、「安定性」を求めるユーザには良いディストリビューションだと言うことができるでしょう。

ただし、CentOSを利用する際には絶対に留意しておくべきことがあります。
それは、CentOSを開発している「CentOS Project」は、Red Hat社からの支援を受けているわけではありません(一方、Fedora ProjectはRed Hat社の支援を受けています)。そのため、たとえばセキュリティアップデートの提供が遅くなったり、(それほど高い可能性があるわけではないものの)提供打ち切りという事態になる可能性もあるのです。

※2014年1月、Red Hat社は「CentOS Project」に対する公式な支援を発表しました。
http://jp-redhat.com/centos_faq/

なお、同じような立ち位置にあるLinuxディストリビューションに「Scientific Linux」があります。これは、「Red Hat Enterprise Linux」をベースにしており、かつ、素粒子物理学で利用されるパッケージを追加したLinuxディストリビューションです。このパッケージを利用したいという人は少ないかもしれませんが、CentOSと共にRHELクーロンとしてチェックしておきたいLinuxディストリビューションです。CentOSとの違いとしては、開発元(フェルミ研究所)が違う点が大きい、と考えるとよいと思います。

「安定性のCentOS」。サーバ構築など、実戦で利用するには、良い選択肢となるでしょう。

ページトップへ