Linux豆知識 152

Postfix

サーバソフトウェア紹介の第4弾は、メール送受信ソフトウェア(MTA)の1つである「Postfix」について紹介します。

Postfixは、1999年に開発が開始されたMTAです。sendmailよりも歴史は浅いのですが、それゆえのメリットもあります。

sendmailは、多機能で柔軟な設定が可能だが設定が難しいという特徴がありました。これに対して、Postfixは設定ファイルの記述方法が「設定項目=値」というスタンダードな形式で、わかりやすいという特徴があります。その代わり、sendmailほどの柔軟さはないとも言われています(もちろん用途によって事情は変わってきます)。sendmailよりも後発であるがゆえ、sendmailのネックである、設定が困難である点が解消されているのは特筆すべき点だと言えます。

Postfixのメリットはもう1つ、sendmailと高い互換性がある、という点にあります。このため、移行が簡単で、またspamフィルターなどのソフトウェアと連携させることも容易です。サポートもこまめに行われており、セキュリティもしっかりしています。

sendmailと並び、MTAとして高いシェアを誇るPostfix。sendmailとともに、必ず押さえておきたいソフトウェアです。


ページトップへ