Linux豆知識 166

Wayland

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サーバソフトウェア紹介の第18弾は、「Wayland」について。

「Wayland」は、「X Window System」の代替を目指しているシステム、およびライブラリです(ソフトウェアの名前ではなく、システムとライブラリを指す名前ですので注意して下さい)。X Window Systemのフォークという形ではなく、全く新しいシステムとして開発されています。一方、WaylandはXサーバと対話する仕組みを備えているため、X Window Systemで動作するツールは基本的にWaylandでも利用できるということが特徴です。なお、Waylandのリファレンス実装は「Weston」と呼ばれるソフトウェアです。

ただし、Waylandは、X.Org Serverが採用している「ネットワーク透過型」ではなく、基本的に同じコンピュータ上でアプリケーションの実行と描画を行うシステムになっています。そのため、X.Org Serverよりも軽量なシステムを実現でき、軽快で高速なウィンドウシステムを提供することを目的にしています。

WaylandとX Window Systemのどちらが優れているとは言えません。用途にもよりますし、またWaylandは2008年に開発が開始された歴史の浅いシステムで、発展途上にあるとも言えます。最近、UbuntuやFedoraなどで、X Window Systemの代わりにWaylandを採用するという動きも出ていますが、X Window Systemにもネットワーク越しに利用することができるという特徴がありますし、どちらが優れているかというのはケースバイケースということになるでしょう。Waylandの登場で、X Window Systemについても何らかの動きが見られるかもしれません。

今後のWaylandとX Window Systemの動向に注目しましょう。

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