Linux豆知識 173

FHS(Filesystem Hierarchy Standard)

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今回から、Linuxを動作させるのに必須な「ファイル」を見ていくことにしましょう。その前準備として、「FHS(Filesystem Hierarchy Standard)」について紹介します。

「FHS」は、Linux(などのUNIX系OS)の標準的なディレクトリ構成を定めた標準仕様です。たとえば「/etcディレクトリには設定ファイルを置きましょう」など、ディレクトリの名前や構成、ファイルの名前などについての「標準」です。

いま現在Linuxをある程度勉強している人であれば、「/etcディレクトリ」は「設定ファイルを置くところ」というのは、ほぼ常識になっていると思います。しかし、以前はあくまで慣習であり、明確な明文化された取り決めがありませんでした。このため、システム、ディストリビューションによって、どのディレクトリにどのファイルがあるのかがまったく異なっているという状況だったのです。

このような状況は、「わかりにくい」というのが1つ困ったところになりますが、さらに「トラブルの原因になる」ということもあり得ます。たとえば共有ライブラリなどがどこにあるのかわからない、名前も違うという状況になってしまうと、ソフトウェアのインストールが上手くいかない、インストールできても正しく動作しないなどのトラブルが考えられるわけです。こういった不都合を少しでも減らそうと、FHSが策定されたのです。

現在のFHS(FHS 2.3)で規定された、ルートディレクトリ直下のディレクトリで必須とされているものは、「/bin」「/boot」「/dev」「/etc」「/lib」「/media」「/mnt」「/opt」「/sbin」「/srv」「/tmp」「/usr」「/var」の13個です(「/home」「/root」についてはオプションとして規定)。もちろん、FHSに策定されているものはこれだけではなく、さらに下層のディレクトリ(「/usr/share」など)についても言及されています。

FHSの仕様書は、Webサイト(http://www.pathname.com/fhs/)から入手することができます。少し長いのですが、時間があるときに一度目を通しておくとよいでしょう。

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