Linux豆知識 205

「/etc/sysconfig」ディレクトリ

今回は、「/etc/sysconfig」ディレクトリについて。

このディレクトリには見覚えがあるという方も多いと思います。
「/etc/sysconfig」ディレクトリには、Red Hat系列のLinuxディストリビューションではネットワーク関係のディレクトリが置かれています。そのため、CUIベースでネットワーク関係の設定を行う際には、ここのディレクトリに置かれたファイルを編集するのは必須となります。Red Hat系のLinuxのシステム管理を学習する際に、ここのファイルを編集したという方が多いのではないでしょうか。

また、このディレクトリは、当然ながらネットワーク関係のファイルのみが設置されているわけではありません。「/etc/sysconfig/」という名前が示す通り、「システムの設定」を行うファイルが設置されています。

「/etc/sysconfig」ディレクトリにあるファイルの役割は、少しわかりづらいと思います。たとえば「/etc/sysconfig/named」というファイルを見てみましょう。

このファイルが「named」(DNSサーバ「BIND」の本体)に関係しているということは容易に想像がつくと思います。しかし、その役割は「/etcの下にあるnamedだから、namedの設定ファイルではないのか?」と考えがちですが、namedの設定ファイルは「/etc/named.conf」です。

/etc/sysconfig/namedというファイルは、namedサービス起動時にnamedデーモンに渡す引数を記述するために使用されます。

このように、通常の設定ファイルとは別に、システムに関わる設定ファイルが配置されているのが/etc/sysconfigディレクトリです。設定を修正することは少ないと思いますが、どのような設定ファイルがあるのか、覗いてみてください。


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