Linux豆知識 225

情報の古さ

公開日:2019年05月24日

今回は、「情報の古さ」ということを考えてみたいと思います。

コンピュータの情報革新のスピードは非常に早く、オープンソースやLinuxの世界も例外ではありません。それゆえ、勉強をする上では、いま目の前にある情報がどれだけ新しいものか?ということを確認することは大切なことです。

たとえば、Red Hat系のLinuxディストリビューションに「serviceコマンド」というコマンドがあります。Webサーバーなどのサービスの起動や停止を行うコマンドですが、本稿執筆時点(2019年5月)でRed Hat系最新のディストリビューションである「Red Hat Enterprise Linux 7」(RHEL7)では、サービスの起動や停止はserviceコマンドに代わって「systemctlコマンド」というコマンドが採用されています。これは新たにsystemdが採用されたことに伴うものです。では、serviceコマンドについての知識が不要かというと、必ずしもそうとは言えません。systemdではなくSysV init・Upstartで動作しているシステムも沢山あるからです。互換性の観点から、RHEL7ではserviceコマンドやsystemctlコマンドの命令に置き換えられて実行されます。

では、serviceコマンドについての知識が不要かというと、必ずしもそうとは言えません。systemdではなくSysV init・Upstartで動作しているシステムも沢山あるからです。互換性の観点から、RHEL7ではserviceコマンドやsystemctlコマンドの命令に置き換えられて実行されます。

「情報の古さ」には、単に「この情報はもう古い」だけではなく、「この情報はもう使われていない」「この情報は最新とは言えないがまだ使われている」「この情報は最新」のように、ある程度段階があるということを認識しておきましょう。


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