LinuCレベル1 102試験の例題と解説

1.08.2ジョブスケジューリング

今回はLinuC 102試験の試験範囲から、「1.08.2 ジョブスケジューリング」についての例題を解いてみます。

Linucレベル1 102試験 出題範囲


例題

atコマンドの書式として正しいものを選択してください

  1. at now +10min
  2. at 00:00
  3. at 00:00 20180101
  4. at yesterday

※この例題は実際の試験問題とは異なります。


解答と解説

答えは 「1. at now +10min」と「2. at 00:00」です。

atサービスは、指定した時間にコマンドやスクリプトを実行するためのサービスです。
atコマンドを利用して管理を行ないます。

ジョブを登録する場合の、atコマンドの書式は以下のとおりです。

at [-f ファイル] ジョブの実行日時

ジョブの実行日時を指定してatコマンドを実行すると、以下のように実行するコマンドの登録プロンプトが現れます。下記はloggerコマンドをジョブとして登録しています。

 00:00 
at> logger test 
at> <EOT>
job 20 at Fri Dec  8 00:00:00 2017

ジョブの実行日時には、様々なフォーマットが利用できます。例えば以下のような形式です。

hh:mm              atコマンドを実行した日のhh時mm分にジョブを実行
hh:mm MMDDYYYY     YYYY年MM月DD日のhh時mm分にジョブを実行
now +1min          現在時刻から1分後にジョブを実行

また上記のようにプロンプトで、実行するコマンドを設定することもできますが、スクリプトを実行したい場合は不便です。スクリプトを実行したい場合は、-fオプションでスクリプトを指定することができます。

atサービスは、決まった時間に一度だけコマンドやスクリプトを実行したい場合に利用するサービスです。似たようなサービスに定期実行を行なうためのcrondサービスがありますが、違いを理解して使うようにしましょう。


例題作成者

株式会社デージーネット ソリューション開発部    森 彰吾 氏

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