LinuCレベル3 304試験の例題と解説
330.6クラウド管理ツール
LinuCレベル3 304試験の試験範囲から「330.6クラウド管理ツール」についての例題を解いてみます。
IaaSサービスを提供するためのソフトウェアであるOpenStackについて取り上げます。今回はその中でもインスタンスを操作する方法を覚えましょう。
例題
OpenStackで稼働しているインスタンス「test-instance001」を削除するための正しいコマンドを以下から1つ選択してください。
- openstack server delete test-instance001
- openstack server remove test-instance001
- openstack instance delete test-instance001
- openstack instance remove test-instance001
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
正解は、「1. openstack server delete test-instance001」です。
OpenStatckはダッシュボードからだけではなく、コマンドラインからも操作を行うことができます。
OpenStackでのほとんど操作は、"openstack"コマンドから実施できます。
openstackコマンドは操作したい対象によってオプションを使い分けます。各操作対象に対するオプションは以下の通りです。
イメージの管理 | : openstack image |
ボリュームの管理 | : openstack volume |
キーペアの管理 | : openstack keypair |
セキュリティーグループの管理 | : openstack security |
インスタンスの管理 | : openstack server |
フレーバーの管理 | : openstack flavor |
ネットワークの管理 | : openstack network |
サブネットの管理 | : openstack subnet |
上記オプションにどのような操作を行うかを指定するために、さらにオプションを続けます。インスタンスの管理のための主要なオプションは以下は通りです。
一時停止 | : openstack server pause INSTANCE_NAME |
一時停止解除 | : openstack server unpause INSTANCE_NAME |
休止 | : openstack server suspend INSTANCE_NAME |
休止解除 | : openstack server resume INSTANCE_NAME |
停止 | : openstack server stop INSTANCE_NAME |
開始 | : openstack server start INSTANCE_NAME |
再作成 | : openstack server rebuild INSTANCE_NAME |
リブート | : openstack server reboot INSTANCE_NAME |
削除 | : openstack server delete INSTANCE_NAME |
作成 | : openstack server create INSTANCE_NAME |
例題の選択肢について解説します。
- openstack server delete test-instance001
インスタンスを削除するための正しいオプションです。 - openstack server remove test-instance001
インスタンスを削除するためのオプションは"delete"なので、誤ったオプションです。 - openstack instance delete test-instance001
- openstack instance remove test-instance001
インスタンスを管理するためのオプションは"server"なので、誤ったオプションです。
openstack server コマンドの使用方法を把握し、コマンドラインからインスタンスを操作できるようにしておきましょう。
例題作成者
株式会社デージーネット ソリューション開発部 徳武 竜太