LinuCレベル2 201試験の例題と解説
2.02.1ファイルシステムの設定とマウント
LinuC 201試験の試験範囲から「2.02.1 ファイルシステムの設定とマウント」についての例題を解いてみます。
このテーマは【重要度4】と高いので、fstab設定の内容・そのパラメータまでしっかりと理解しましょう。
Linuxが稼働するシステムへ新しくディスクなどのデバイスを追加した際に活用できる内容です。
例題
/etc/fstabの各フィールドについて、正しいものを選択せよ。
- 第2フィールドには、マウントポイントを記述する。
- 第3フィールドには、マウント対象のブロックスペシャルデバイスやリモートファイルシステムを記述する。
- 第5フィールドには、ブート時のfsckによるファイルシステムチェック対象かどうかを記述する。
- 第6フィールドには、dumpコマンドによるダンプ対象はどうかを記述する。
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
答えは「1.第2フィールドには、マウントポイントを記述する。」 です。
/etc/fstabは、Linuxの起動時に読み込まれる(マウントする)ファイルシステムやパーティションなどの情報を設定するファイルです。
/etc/fstabは、「/dev/sdb3 /home ext4 defaults 0 2」という書式で記述し、各フィールドは以下の意味を持ちます。
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第1フィールド:マウント対象のブロックスペシャルデバイスやリモートファイルシステムを記述。デバイスに割り当てたUUIDやLABELを使った指定も可能。
第2フィールド:マウントポイント。
第3フィールド:ファイルシステムのタイプ(ext4/iso9660/xfs/udf など)。
第4フィールド:マウントオプション(rw:読み書き可能/ro:読み取り専用/defaults:rw・suid・dev・exec・auto・nouser・asyncが含まれる など)。
第5フィールド:dumpコマンドによるダンプ対象かどうか(0:ダンプの対象ではない/1:ダンプの対象である)。
第6フィールド:ブート時のfsckによるファイルシステムチェック対象かどうか(0:対象ではない/1:対象である かつルートファイルシステム/2:対象である)。
以下、/etc/fstabのサンプルです。
[root@Xjapan ~]# cat /etc/fstab
#
# /etc/fstab
# Created by anaconda on Wed Aug 15 11:12:10 2018
#
# Accessible filesystems, by reference, are maintained under '/dev/disk'
# See man pages fstab(5), findfs(8), mount(8) and/or blkid(8) for more info
#
/dev/mapper/vg_centos6-lv_root / ext4 defaults 1 1
UUID=77589461-9876-448e-b22a-231ce6f71ceb /boot ext4 defaults 1 2
/dev/mapper/vg_centos6-lv_swap swap swap defaults 0 0
tmpfs /dev/shm tmpfs defaults 0 0
devpts /dev/pts devpts gid=5,mode=620 0 0
sysfs /sys sysfs defaults 0 0
proc /proc proc defaults 0 0
/dev/sdb3 /home ext4 defaults 0 2
LABEL=var /var ext4 defaults 0 0
例題作成者
鯨井 貴博 氏(登録インストラクター、LPI-Japanアカデミック認定校 Zeus IT Camp)