LinuCレベル2 201試験の例題と解説
2.04.1makeによるソースコードからのビルドとインストール
LinuC 201試験の試験範囲から「2.04.1 makeによるソースコードからのビルドとインストール」についての例題を解いてみます。
例題
ソースコードからプログラムをインストールする際に使用するconfigureスクリプトについて、正しいものを全て選択せよ。
- Makefileを生成する
- コンパイルを行う
- 圧縮されているソースコードを解凍する
- プログラムインストールに必要なソフトウェアの有無を調査する
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
答えは 1.Makefileを生成する と 4.プログラムインストールに必要なソフトウェアの有無を調査する です。
ソースコードからプログラムをインストールする手順は、以下となります。
・ソースコードを入手(ダウンロード等)
・ダウンロードしたソースコードを解凍・展開する(tar/xz/bzip2/gzip/gunzip等)
・インストールに必要なソフトウェアの有無等を調査(configureスクリプト)
・プログラムをコンパイル(make)
・インストール(make install)
configureスクリプトは、
プログラムをインストールする環境に必要なソフトウェア等が揃っているか、またそのパスはどこなのかなどを調査し、その結果をMakefileへ出力します。
なお、必要なソフトウェアがインストールする環境にない場合は、「not found」等と出力され、必要なソフトウェアがみつけられなかった事を伝えてくれます。
詳細なソースコードからのプログラムインストールについては、以下が参考になります。
http://opensourcetech.hatenablog.jp/entry/2018/05/24/nginx_1.13.12_install_from_source_codes_on_CentOS7
例題解説作成者
鯨井 貴博 氏(登録インストラクター、LPI-Japanアカデミック認定校 Zeus IT Camp)