LinuCレベル1 Version 4.0 102試験の例題と解説
109.4 クライアント側のDNS設定
■トピックの概要
このトピックの内容は以下の通りです。
<109.4 クライアント側のDNS設定>
重要度 2
<説明>
クライアントホスト上のDNSを設定できる。
<主要な知識範囲>
リモートDNSサーバの問い合わせ
ローカルの名前解決を設定し、リモートDNSサーバを使用する
名前解決の実行順序を変更する
<重要なファイル、用語、ユーティリティ>
/etc/hosts
/etc/resolv.conf
/etc/nsswitch.conf
host
dig
getent
■例題
以下の内容を実現できるコマンドを選択してください。
・example.comのMXレコードの値を知りたい
・DNSサーバのIPアドレスは192.168.0.10である
1. dig @192.168.0.10 example.com MX
2. dig -t MX example.com 192.168.0.10
3. host example.com 192.168.0.10
4. host example.com 192.168.0.10 MX
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
答えは「1. dig @192.168.0.10 example.com MX」です。
digコマンドの基本的な使い方は以下の通りです。
dig [@DNSサーバ] [DNSレコード] [DNSレコードタイプ]
[@DNSサーバ]には、問い合わせ先のDNSサーバのIPアドレスを指定します。例題の場合、DNSサーバのIPアドレスは192.168.0.10なので「@192.168.0.10」となります。
[DNSレコード]には、名前解決を行うDNSレコードを指定します。例題の場合は、example.comを指定します。
[DNSレコードタイプ]には、DNSレコードのタイプを指定します。例題の場合、MXを指定します。
またhostコマンドの基本的な使い方は以下の通りです。
host -t [DNSレコードタイプ] [DNSレコード] [DNSサーバ]
例題の「3. host example.com 192.168.0.10」のように、-tオプション無しで実行した場合、
Aレコードを問い合わせる動きになります。
なお、例題の「2. dig -t MX example.com 192.168.0.10」や「4. host example.com 192.168.0.10 MX」は
書式に誤りがあるため実行できません。
どちらのコマンドも同じようなオプションが存在するため、混乱しないように書式をしっかり
覚えておきましょう。
■例題作成者 株式会社デージーネット ソリューション開発部 森 彰吾 氏