LinuCレベル1 101試験の例題と解説
1.05.3ファイルシステムの作成と管理、マウント
今回は101試験の試験範囲から、「1.05.3 ファイルシステムの作成と管理、マウント」についての例題を解いてみます。
例題
DVDのISOイメージファイルlinux.isoを/mntにマウントする場合の正しいコマンドを選択してください。
- mount -o loop,ro -t iso9660 /var/lib/image/linux.iso /mnt
- mount -o loop,ro -t iso9660 /mnt /var/lib/image/linux.iso
- mount -o loop,ro -t xfs /var/lib/image/linux.iso /mnt
- mount -o loop,ro -t xfs /mnt /var/lib/image/linux.iso
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
答えは「1. mount -o loop,ro -t iso9660 /var/lib/image/linux.iso /mnt」です。
mountコマンドは、ハードディスクなどのデバイスをマウントするために、よく利用されます。
ただ、今回のように、システム上のファイルをハードディスクなどのブロックデバイスのようにマウントすることもできます。このような方法をループバックマウントなどと呼びます。
mountコマンドの利用方法は以下の通りです。
mount [コマンドオプション].. デバイス ディレクトリ
今回の問題に関連するコマンドオプションは以下の通りです。
-o … マウントオプションを指定します。オプションには以下のような値を指定します。
ro … 読み取り専用モードでマウントする
rw … 読み書き可能なモードでマウントする
loop … ループバックデバイスとしてマウントする
-t … ファイルシステムのタイプを指定する
mountコマンドで、ループバックマウントを行うためには、マウントオプションにloopを指定します。
またCD-ROMやDVDで利用されるファイルシステム「iso9660」を指定します。
そのため、正解は「1. mount -o loop,ro -t iso9660 /var/lib/image/linux.iso /mnt」になります。
その他の選択肢の解説は以下です。
[2. mount -o loop,ro -t iso9660 /mnt /var/lib/image/linux.iso]
マウントオプションとファイルシステムタイプはあっていますが、デバイスとディレクトリが逆なので不正解です。
[3. mount -o loop,ro -t xfs /var/lib/image/linux.iso /mnt]
ファイルシステムタイプにxfsが指定されているため不正解です。
[4. mount -o loop,ro -t xfs /mnt /var/lib/image/linux.iso]
ファイルシステムタイプにxfsが指定されています。またデバイスとディレクトリが逆なので不正解です。
ループバックマウントは、ISOイメージファイルの中身を直接参照する場合によく使います。
使い方をおさらいしておきましょう。
例題作成者
株式会社デージーネット ソリューション開発部 森 彰吾 氏
■トピックの概要
このトピックの内容は以下の通りです。
<104.3 ファイルシステムのマウントとアンマウントの制御>
重要度 3
<説明>
ファイルシステムをマウントするための設定ができる。
<主要な知識範囲>
・ファイルシステムを手作業でマウントおよびアンマウントする
・ブート時にファイルシステムをマウントするよう設定する
・リムーバブルなファイルシステムをユーザがマウントできるように設定する
<重要なファイル、用語、ユーティリティ>
・/etc/fstab
・/media/
・mount
・umount
■例題
DVDのISOイメージファイルlinux.isoを/mntにマウントする場合の正しいコマンドを選択してください。
1. mount -o loop,ro -t iso9660 /var/lib/image/linux.iso /mnt
2. mount -o loop,ro -t iso9660 /mnt /var/lib/image/linux.iso
3. mount -o loop,ro -t xfs /var/lib/image/linux.iso /mnt
4. mount -o loop,ro -t xfs /mnt /var/lib/image/linux.iso
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
答えは「1. mount -o loop,ro -t iso9660 /var/lib/image/linux.iso /mnt」です。
ただ、今回のように、システム上のファイルをハードディスクなどのブロックデバイスのようにマウントすることもできます。このような方法をループバックマウントなどと呼びます。
mountコマンドの利用方法は以下の通りです。
mount [コマンドオプション].. デバイス ディレクトリ
今回の問題に関連するコマンドオプションは以下の通りです。
-o … マウントオプションを指定します。オプションには以下のような値を指定します。
ro … 読み取り専用モードでマウントする
rw … 読み書き可能なモードでマウントする
loop … ループバックデバイスとしてマウントする
-t … ファイルシステムのタイプを指定する
mountコマンドで、ループバックマウントを行うためには、マウントオプションにloopを指定します。
またCD-ROMやDVDで利用されるファイルシステム「iso9660」を指定します。
そのため、正解は「1. mount -o loop,ro -t iso9660 /var/lib/image/linux.iso /mnt」になります。
その他の選択肢の解説は以下です。
[2. mount -o loop,ro -t iso9660 /mnt /var/lib/image/linux.iso]
マウントオプションとファイルシステムタイプはあっていますが、デバイスとディレクトリが逆なので不正解です。
[3. mount -o loop,ro -t xfs /var/lib/image/linux.iso /mnt]
ファイルシステムタイプにxfsが指定されているため不正解です。
[4. mount -o loop,ro -t xfs /mnt /var/lib/image/linux.iso]
ファイルシステムタイプにxfsが指定されています。またデバイスとディレクトリが逆なので不正解です。
ループバックマウントは、ISOイメージファイルの中身を直接参照する場合によく使います。
使い方をおさらいしておきましょう。
■例題作成者 株式会社デージーネット ソリューション開発部 森 彰吾 氏