LinuCレベル2 201試験の例題と解説
2.04.3ユーザへの通知
LinuCレベル2 201試験の試験範囲から「2.04.3 ユーザへの通知」についての例題を解いてみます。このテーマは、Linuxを使用するユーザへ管理者が伝えたいメッセージなどの通知に関する内容が含まれます。
実践においてはサーバの定期メンテナンスの際の通知など活用できますので、しっかりと把握しておきましょう。
例題
ログイン後、ユーザに対して通知を実施したい。編集すべきファイルはどれか。
- /etc/issue
- /etc/issue.net
- /etc/motd
- /etc/fstab
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
正解は、「3,/etc/motd」です。
motdは "Message Of The Day"の頭文字をとったもので、ログインしたユーザに伝えたいメッセージを記載するファイルです。定期メンテナンスのお知らせやサーバを操作する際の注意事項などをユーザに通知する際に使用されます。
/etc/issueは、ユーザがログインする前のプロンプトに表示する内容を設定するファイルとなります。
/etc/issue.netも同様ですが、SSHなどリモートログインするユーザに対して使用されるものとなります。
/etc/fstabは、Linuxシステム起動時にマウントされるパーティションやファイルシステムを設定するファイルで、通知には使用できません。
また、wallコマンドやshutdownコマンド(-kオプション)を使った場合、システムへログインしているユーザに対して通知を送信することが可能です。
wallコマンドの操作例
管理者操作
root@ubuntu:~# wall 定期メンテナンス実施予定です。22時までにログアウトしてください。
一般ユーザープロンプト
ubuntu@ubuntu:~$
ubuntu@ubuntu から流れてきた全体周知メッセージ (pts/1)
定期メンテナンス実施予定です。22時までにログアウトしてください。
例題作成者
鯨井 貴博 氏(LinuCエヴァンジェリスト/登録インストラクター、LPI-Japanアカデミック認定校 Zeus IT Camp)