LinuCレベル3 304試験の例題と解説
334.4エンタープライズLinuxディストリビューションの高可用性
このテーマは【重要度1】です。高可用性を実現するために必要な基本知識や概要を把握しておきましょう。
■トピックの概要
このトピックの内容は以下の通りです。
<334.4 エンタープライズLinuxディストリビューションの高可用性
重要度 1
<説明>
エンタープライズLinuxディストリビューションの高可用性の統合方法の認知。
<主要な知識範囲>
・RHELの高可用性アドオンの知識
・SUSE Linuxエンタープライズの高可用性拡張の基本知識
<重要なファイル、用語、ユーティリティ>
・ディストリビューション固有の設定ツール
・クラスタエンジン、ロードバランス、ストレージテクノロジー、クラスタファイルシステムなどの統合
■例題
SUSE Linuxエンタープライズの高可用性拡張で使用されるツールやクラスタファイルシステムとして、間違っているものを選択せよ。
1.YaST
2.ext4
3.Pacemaker GUI
4.LVM2
解答と解説
答えは「2.ext4」 です。
また、SUSE Linuxエンタープライズの高可用性拡張では、以下のツールやファイルシステムなどが使用されます。
・YaST - ボンディングデバイス(複数のNICを仮想的に束ねる)やクラスタモジュールを使用してブート時にPacemakerを開始の有無などを行います。
・OCFS2 - クラスタ内の全ノードに対してデータファイルなどの同時読み書きを行います。
・Pacemaker GUI - クラスタの全設定作業をGUIから実施します。
・LVM2 - 複数ディスクを束ねた仮想ディスク作成を可能にし、1つのファイルシステムからその仮想ディスクを利用可能にします。
・DRBD - 高可用性クラスタを構成するためのブロックデバイスで、ネットワーク型のRAID 1とも言われます。
なお、SUSE Linuxエンタープライズの高可用性拡張については、以下のURLで詳細が確認出来ます。
https://www.suse.com/ja-jp/documentation/sle_ha/book_sleha/data/book_sleha.html
鯨井 貴博 氏(登録インストラクター、LPI-Japanアカデミック認定校 Zeus IT Camp)