LinuCレベル2 201試験の例題と解説
2.06.2Dockerコンテナとコンテナイメージの管理
LinuCレベル2 201試験の出題範囲から「2.06.2 Dockerコンテナとコンテナイメージの管理 」についての例題を解いてみます。
このテーマは、コンテナ実行環境の構築から、Dockerを使ったコンテナ操作が含まれます。実機操作を使った学習がおすすめであり、コンテナを使ったインフラ管理業務に活かすことが出来ます。
例題
以下のようにコンテナが動作しているとき、コンテナの停止が出来ないものはどれか。
[root@c6bae784f333 ~]# docker ps
CONTAINER ID IMAGE COMMAND CREATED STATUS PORTS NAMES
7bff0801444c nginx "/docker-entrypoint.…" 4 seconds ago Up 3 seconds 0.0.0.0:8080->80/tcp nginx001
- docker stop 7bff0801444c
- docker stop 7b
- docker stop nginx001
- docker stop nginx
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
正解は、「4.docker stop nginx」です。
その他選択肢は、コンテナの停止が可能です。
具体的な操作例で確認してみましょう。
まず、コンテナの起動と起動確認。
[root@c6bae784f333 ~]# docker run --name nginx001 -d -p 8080:80 nginx・・・・nginxというベースイメージからコンテナを起動している
7bff0801444c25f15c10756d9aaacf3a710c74036aaf87cbead333d4a01d4f0e
[root@c6bae784f333 ~]# docker ps
CONTAINER ID IMAGE COMMAND CREATED STATUS PORTS NAMES
7bff0801444c nginx "/docker-entrypoint.…" 4 seconds ago Up 3 seconds 0.0.0.0:8080->80/tcp nginx001
では、コンテナの停止について確認してみます。
選択肢1の場合(コンテナIDを全て記述)、停止可能でした。
[root@c6bae784f333 ~]# docker stop 7bff0801444c
7bff0801444c
選択肢2の場合(コンテナIDの先頭2文字)、停止可能でした。
[root@c6bae784f333 ~]# docker stop 7b
7b
選択肢3の場合(コンテナ名)、停止可能でした。
[root@c6bae784f333 ~]# docker stop nginx001
nginx001
最後、選択肢4(コンテナ名の一部分)では、停止出来ませんでした。
[root@c6bae784f333 ~]# docker stop nginx
Error response from daemon: No such container: nginx
上記のように、dockerではコンテナID(全て or 先頭文字指定 ※他のコンテナと重複がないことが条件)・コンテナ名を指定することでコンテナ操作が可能となります。
なお、dockerやdockerコマンドの詳細については、以下で確認可能です。
https://www.docker.com/
https://docs.docker.com/reference/
例題作成者
鯨井 貴博(LinuCエヴァンジェリスト/登録インストラクター、LPI-Japanアカデミック認定校 Zeus IT Camp)