LinuCレベル2 201試験の例題と解説
2.01.2システム起動のカスタマイズ
LinuCレベル2 201試験の出題範囲から「2.01.2 システム起動のカスタマイズ」についての例題を解いてみます。
このテーマでは、システムやプロセスの起動に係るsystemd/systemctlに関する内容が含まれます。システム構築時はもちろん、トラブルシュートの際にも活用できるものですのでしっかりと把握しておきましょう。
例題
OS起動時にプロセスnginxを自動起動するようにしたい。
また、併せて自動起動されたか確認も行いたい。使用するコマンドを2つ選択せよ。
- systemctl enable nginx
- systemctl enabled nginx
- systemctl is-enabled nginx
- systemctl status nginx
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
正解は、「1.systemctl enable nginx」と「3.systemctl is-enabled nginx」の設定です。
systemctlコマンドを使って、プロセスの状態確認(status)・起動(start)・停止(stop)など実施することが出来ます。
今回の例題にあった操作は、以下のように行います。
ubuntu@ubuntu20:~$ sudo systemctl is-enabled nginx・・・自動起動設定の確認
disabled
ubuntu@ubuntu20:~$ sudo systemctl enable nginx・・・自動起動設定の有効化
Synchronizing state of nginx.service with SysV service script with /lib/systemd/systemd-sysv-install.
Executing: /lib/systemd/systemd-sysv-install enable nginx
Created symlink /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/nginx.service → /lib/systemd/system/nginx.service.
ubuntu@ubuntu20:~$ sudo systemctl is-enabled nginx・・・改めて自動起動設定の確認
enabled
なお、systemctlコマンドはpoweroff(OS停止)・reboot(OS再起動)やrescue(レスキューモード)・emergency(最小限環境で動作する緊急モード)への切替などにも使うことができます。
systemctlについては、以下で詳細が確認出来ます。
https://man7.org/linux/man-pages/man1/systemctl.1.html
例題作成者
鯨井 貴博 (LinuCエヴァンジェリスト/登録インストラクター、LPI-Japanアカデミック認定校 Zeus IT Camp)