LinuCレベル3 304試験の例題と解説

334.2ロードバランスクラスタ

LinuCレベル３ 304試験の出題範囲から「334.2 ロードバランスクラスタ」についての例題を解いてみます。
このテーマは、LVS・keepalived・ldirectord・HAProxyというロードバランサーに関する内容が含まれます。商用環境などでもソフトウェアロードバランサーとして導入されることが多いソフトウェアですので、しっかりと理解しておきましょう。

Linucレベル3 304試験出題範囲

例題

HAProxyにおいて、クライアントからのアクセスをバックエンドサーバに順に割り振るロードバランシングアルゴリズムにしたい。
以下の_________________に入るパラメータは何か。

haproxy.cfgからの抜粋

frontend  main *:80
    default_backend   app

backend app
    balance     ________
    server  sv1 192.168.1.254:10001 check weight 1
    server  sv2 192.168.1.254:10002 check weight 2

uri
source
leastconn
roundrobin

※この例題は実際の試験問題とは異なります。

解答と解説

正解は、「4.roundrobin」です。

"balance roundrobin"と設定した場合、HAProxyはクライアントからのアクセスをバックエンドサーバに順に割り振る動作をします。

その他の選択肢は、以下のような意味を持ちます。

uri	：	接続先URIのハッシュを使って振り分け先のバックエンドサーバを決定する
source	：	送信元(クライアント)IPアドレスのハッシュを元に振り分け先のバックエンドサーバを決定する
leastconn	：	最小接続のバックエンドサーバにアクセスを割り振る

上記にあるロードバランシングアルゴリズムは使用するソフトウェアによって設定ファイルにおける指定方法は異なりますが、共通した動作となっているものがほとんどです。

そのため、一度いずれかのソフトウェアで設定と動作を理解し、その後設定を比較しながら他のソフトウェアを理解するとスムーズに学習することができます。

なお、HAProxyのbalanceについては、以下で詳細を確認できます。
　https://www.haproxy.com/documentation/hapee/latest/onepage/#4.2-balance

また、実際の構築例を以下で紹介しています。
　KeepalivedとHAProxyでロードバランサーを構築する
　https://www.opensourcetech.tokyo/entry/20200805/1596611637