LinuCレベル2 201試験の例題と解説
2.04.4リソース使用状況の把握
LinuCレベル2 201試験の出題範囲から「2.04.4 リソース使用状況の把握 」についての例題を解いてみます。
このテーマは、システムにおけるリソース使用状況の確認から問題点を洗い出す手法が含まれます。また公開しているサービスに対するユーザ影響が発生する予兆発見などにもつながりますので、しっかりと理解しておきましょう。
例題
iptraf(iptraf-ng)コマンドオプションのうち、"IP traffic monitor"を指定するものはどれか。
- -s
- -g
- -i
- -l
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
正解は、「3.-i」です。
-iオプションを使用することで、"IP traffic monitor"を使うことができます。
各選択肢は、以下のような意味を持ちます。
-i | : | IP traffic monitorの利用 |
-s | : | TCPおよびUD トラフィックを監視 |
-g | : | 一般的なインターフェース統計を取得 |
-l | : | LAN インターフェース上でLAN ステーションモニターを開始 |
各機能を利用することで、
- 各ホスト(IPアドレス)でどれくらいの通信が行われているのか
- NIC(ネットワークインターフェイス)におけるIPv4/IPv6などの通信量
- NIC(ネットワークインターフェイス)におけるIPv4/IPv6などのIn/Outの通信量
などの情報を確認することができます。
また、通信内容のより詳細な情報については、tcpdumpやwiresharkなどのパケットキャプチャーツールを利用して解析を行います。
iptraf-ngの操作例は、以下で確認することができます。
https://www.opensourcetech.tokyo/entry/20231031/1698721218
なお、iptraf(iptraf-ng)については、以下で詳細を確認できます。
http://iptraf.seul.org/2.6/manual.html
https://github.com/iptraf-ng/iptraf-ng
例題作成者
鯨井 貴博(LinuCエヴァンジェリスト/登録インストラクター、LPI-Japanアカデミック認定校 ゼウスITトレーニングセンター)