LinuCレベル1 Version 4.0 101試験の例題と解説

103.8viを使った基本的なファイル編集の実行

今回は101試験の試験範囲から、「103.8 viを使った基本的なファイル編集の実行」についての例題を解いてみます。
vi操作は実務の中でも必須です。今回はvi操作の中でも特に基本的なコマンドについて、動作を確認しておきましょう。

Linucレベル1 Version 4.0 101試験 出題範囲


例題

カーソルのある行以下3行を削除するコマンドを1つ選択してください。

  1. 3yy
  2. 3dd
  3. 3x
  4. 3p

※この例題は実際の試験問題とは異なります。


解答と解説

正解は、「2. 3dd」です。

カーソルのある行を削除するコマンドは「dd」です。「dd」コマンドの前に数字を付けることで、削除する対象の行数を指定することができます。

$ vi example.txt
===============================
111111111
222222222 ←この行にカーソルがある状態で「3dd」を実行
333333333
444444444
555555555
666666666
===============================

↓ 2,3,4行目が削除される

===============================
111111111
555555555
666666666
===============================

よって、「3dd」はカーソルのある行以下3行を削除できるので正解となります。

その他の選択肢の解説は以下の通りです。
[1. 3yy]
「yy」はカーソルのある行をコピーするコマンドです。「dd」コマンド同様、「yy」コマンドの前に数字を付けることで、コピーする対象の行数を指定することができます。また、コピーされたデータは一時領域に保管されます。
よって「3yy」はカーソルのある行以下3行をコピーするコマンドですので不正解です。

[3. 3x]
「x」カーソル以降の一文字を削除するコマンドです。「x」コマンドの前に数字を付けることで、削除する文字数を指定することができます。
よって「3x」はカーソル以降の3文字を削除するコマンドですので不正解です。

[4. 3p]
「p」はカーソル行の下へ張り付けを行うコマンドです。「p」コマンドの前に数字を付けることで、コピーする回数を指定することができます。
よって「3p」はカーソル行の下へ3回張り付けを行うコマンドですので不正解です。

vi操作の基本コマンドと数字を組み合わせることでどのような動きになるのか確認し、使えるようにしておきましょう。


例題作成者

株式会社デージーネット OSS研究室 橋本知里

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